アレロパシー作用を利用するアフリカンマリーゴー ルド、ハブソウなど

植物の敵! 根コブ線虫をよせつけない。

バラなどが枯れた時、根を引き抜いてみると小さな瘤がいっぱいついていることがあります。これが根コブ線虫(ネマトーダ)の病巣です。根の導管を詰まらせ、ブロッコリーやストック、丈夫なインパティエンスを枯らすことも。混植するだけで効果 があるのがアフリカンマリーゴールドやハブソウ、タヌキマメなど。これらの根から出る化学物質が線虫退治に高い効果 (アレロパシー作用)を示します。

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アフリカンマリーゴールドは最近では生産地単位で栽培しているところも増えてきました。夏の三浦半島を散歩すると、至る所で一面 黄色の花畑に出くわして驚かされます。じつはこのあたり、冬場にはキャベツや白菜、大根などといったアブラナ科の作物が植えられるのです。夏の間にアフリカンマリーゴールドを栽培してすき込むことで、残留性の高い土壌消毒剤を使用しない安全な作物を生産することが可能になったのです。