泉 健司(いずみ けんじ)
ビオトープ・ガーデン提唱者・植物生態コンサルタント・自然造形作家
1954年愛知県豊橋市に生まれる。
東京農業大学農学科副手を勤めた後、環境アセスメントをはじめとした各種植生調査、フロラ調査の仕事に従事。
1996年ビオトープ・ガーデンを提唱し、TVを初め様々なメディアで紹介されている。またフラワーアレンジメントや自然造形物を素材としたクラフト、コンピューターグラフィクス、環境音楽の制作など、多岐にわたる活動を行っている。
教育活動にも力 を入れており、様々な講演や講習会をはじめ、東京バイオテクノロジー専門学校やテクノ・ホルティー園芸専門学校講師なども勤める。
農学修士。マミフラワーデザインスクール登録講師。
主な活動
植生調査・教育
- 昭和63年から植生調査に携わり、調査 地は90箇所以上。立山、野口五郎岳などでの学術調査をはじめ、スキー場やゴルフ場、道 路の開発予定地といった、里山や河川などの仕事も多く手がけている。その他、スペイン、インドネシア、オーストラリア、ハワイなど でのデーター収集も行っている。
- セント・オブ・フラワーズ
身近な自然の素材やハーブなどを使ったアレンジメントとクラフトの教室「セント・オブ・フラワーズ」を主催。単に創作だけでなく、植物の生態学的特性や有効成分など科学的な視点からの理解 も深めるユニークな授業を行っている。
ガーデニング・造形その他
- 「森のひと泉さんの贈り物展」 ’95/12/12~’96/1/15・東京都健康プラザ・ハイジア ヘルスミュージアムにて、身近な自然のアレンジメントや自作の環境音楽、ボタニカルアートなどを紹介した個展を開催。身近な自然に対する愛着を深めてもらう試み。
- 「生命のゆりかご」展’97/5/22~6/24
- 生命のゆりかご展’98「私のポケット・ ビオトープ」’98/5/21~6/30
東京ガス銀座ポケットパークにて、身のまわりの自然との共生を目指す、新しい庭の在り方「ビオトープ・ガーデン」を中心に、さまざまな生き物のすみかをモチーフにしたオブジェなどを展示。身近な自然に対する認識を深め、個人レベルでできる自然 保護について考えてもらう試み。
ビオトープ・ガーデン
- 浜松中央地区公共公益施設基本計画-子どものための文化施設整備事業-植栽計画
- 岡崎・いのちの森」(仮称) エコパーク森のビオス整備事業ゾーン別 基本構想
- 新宿パークタワー内OZONE 6F「Garden shopザ・シーズン西新宿」の室内常設展示として鳥と蝶 を呼ぶ庭の見本園を手がける。レプリカが「サンクチュアリーガーデン」の商標で販売された。
- 井の頭公園 人工浮島などの利用によるビオトープガーデン化基本計画書
これらをはじめ、個人の庭なども手がける。
フラワーアレンジメント
- ’96マミフラワーデザイン展「生活讃花」
- 同「第2回 花のすみか大賞」
- 京都ブライトンホテル主催
「ブライトンクリスマスリース100展’95’96」 - 丹羽仙和「茶楽」
ほか多数
クラフト
- 「泉健司の世界」近江合掌館 ’99/11/12~12/5
- 古川美術館-為三郎記念館 ’99/9/15~10/24 など
身近な自然の素材などで、そのままの風合いを大切にして作った灯りを展示した。
音響・作曲・舞台美術など
- 芸術祭参加作品・加藤みどり「夜が軋む」「父 と呼べ」
- 加藤登喜子「島歌から花へ」
- 仙道 作三オペレッタ「源氏物語」
- A.カタラーニ作曲オペレッタ「ワリー」
「ファルチェ(鎌)」(本邦初演) - 「日韓伝統楽器 による日韓古典舞踊展」
- かいやま由起「ドラマティックシャンソンライブ」ほか多数。
- 「ソロモンの指輪」:東京ユニオン協会での丹羽仙和「茶楽・夜桜に点てる」のために1時間にわたる 環境音楽「ソロモンの指輪」を作曲。シンセサイザー奏者、ビオラソリストとしてオリジナル曲を演奏。
主な論文
- 泉健司・加納一三・佐々木健二,1984.カラスアゲハの翅形の地理的変異-主成分分析による 検討-.蝶と蛾,34(4):155-162
- Izumi ,K., T . Motohashi, M.Amano, 1988. Genetic variants of leaves leucine aminopeptidaze in the Aloe belatulla . 東京農大農学集報, 33(2):123-126
- 泉健司,1993.カラスアゲハ翅形の地理的変異. 日本生物地理学会会報,48(1):27-31
- 泉健司・林雅彦・天野実・平井八十一,1995. 等電点電気泳動法によるAloineae(Liliaceae) のロイシンアミノペプチダーゼ泳動像-特に南アフリカ およびマダガスカル産アロエを中心として-.東 京農業大学農学集報,40(3):178-190など