潮風のあたる、海岸近くや埋め立て地などにお住まいの方にお勧め。
本来、耐塩性の強い海岸性や砂漠性の植物などを中心に構成します。
半砂漠状態の地中海沿岸性のハーブたちも有望。
ワイキキなど海岸の街のガーデニングや東京ディズニーランド(ただし、ここの毛氈花壇は頻繁に植え替えることで維持されていますから、あまり参考にならないと思います)のガーデニングも参考にしましょう。
下の「潮風に強い植物の特徴」を参考にして、皆さんもさがしてみましょう。
こういった一種極限状態の立地では、ベランダ園芸も維持管理が大変です。しかし、台風の時期を除けば、温暖な気候を利用して、トロピカルな演出を楽しめることも事実です。
マンションなどの白い壁がむき出しのままになっているよりも、様々な緑で覆って、壁面 を保護すると同時に、建物全体で色んな生物の隠れ家を提供するのが第一目的です。
庭や屋上などの植栽の場合
広めの敷地なら、高木にクロマツ、スダジイ、タブノキ、シロダモ、ユズリハ、クスノキなどを植えて、全体を潮風から守り、その下にいろいろな植栽を仕込んでいくのが確実です。
あまり広く場所が確保できないときは、中低木に月桂樹、カクレミノ、ネズミモチ、ウバメガシ、カナメモチ、フェイジョア、ビワなどを植えて 、その下にいろいろな植栽を仕込んでいきましょう。
ベランダなどの植栽の場合
もちろん大きな樹は使えませんが、野菜用の深めのコンテナなどを利用すると、乾燥によるストレスを押さえやすく、ハダニの発生も防ぎやすくなるでしょう。
管理上の注意 風の強かった日には、葉水で塩分を洗い流す。
バークやクレイボールなどで根本を保護する。
潮風に強い植物たち
特徴 | ビオトープガーデン的 価値が高いもの |
その他 |
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葉がつやつやしている
クチクラ層が発達しているので 水分を奪われにくい クロマツの樹幹の下にハマギク、
ハイネズ、キリシマツツジなどを 植えた例 |
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葉がぶ厚く多肉質なもの
貯水組織が発達している コニファーとホスタの植え込み
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葉の表面が毛で被われている
塩分が直接触れないようにしている 水辺を好むギンドロは
風にそよぐと 葉の裏の 白が美しい |
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砂漠や海岸近くの植物
もともと耐塩性が強い ユズリハの樹幹の下にタマシダ、
ヤブソテツ、リリオペ、 キチジョウソウで茂みを作り クワズイモ、ツワブキ、 インパティエンスなどを あしらった例 |
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地中海性ハーブ耐塩性、耐乾性が強い
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その他 砂丘でも栽培される作物 |
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