fukinotou

知らぬ間に落ち葉の間からフキノトウが顔をだしていた。スミレの花を探しに行ったんだけれど、見つけられなかった。その帰り道でだ。

目立たない花だけれど、成虫で冬を越すチョウやハチたちには有り難い蜜源だ。花が終わって、ふんわりと綿毛が開くとカワラヒワやスズメたちが種を食べに来る。

もちろん、人間の好物でもあるが、ひところのグルメブームに乗じて通を自認する人たちの中には、フキノトウを生で食べると言う野蛮な行為に走った者もあったようだ。牛や馬がたま に誤って食べて、血尿が出るだけでなく、膀胱癌になったりもすると言うのに。あな恐ろし。先人の知恵を踏みにじって、当人だけでなく周りの人たちも巻き添えにするのはやめてもらいたいものだね。

とは言うものの、中毒の原因になるセネシオトキシンは、熱に弱いので、普通 に火を通して食べている分には一向に害はないので御安心を。

やっぱり、ほろ苦い春の味は良いもんだね。