つもらなかったですねえ、さすがに。何でも、桜が咲いてからの降雪は25年ぶりとか。
ところで久々にいろいろUPしました。ちょいとばかし重くなってしまいましたが、楽しめると思います。
Monthly Archives: 3月 2001
北向きの庭の壁にトレリスを組んで、常緑性のクレマチス・アーマンディー(Clematis armandii)を絡めたんですが、去年は1輪も咲いてくれませんでした。暗すぎたのかなあと思っていたら、今年はいっぱい花を付けて良い香りが立ちこめています。日当たりの良い庭なら、花の少ない冬の終わりから花を咲かせてくれるんで、重宝する植物です。さて、これでどれぐらい昆虫たちを呼べるのか、楽しみです。この仲間は蜜も多いはずなんで、冬場の蜜源の候補にしているんですが、いかがなりますやら。
とりあえずは、シェイドガーデンの花材としては合格ですね。濃い緑の常緑性の葉と、薫り高い白い花のコントラストがすばらしい。丈夫で手間がかからないので、お勧めです。
東京都の水瓶、狭山湖に植物調査に行ってきた。そこで見つけたのが、これ。
今年は水源林100周年の年。狭山湖は今、ダムの地震対策の補強工事をしている。工事に先立つ環境調査が何年も前からおこなわれており、僕も数年前から参加していたけれど、今年になってはじめてこの花を見ることができた。生育期間が極端に短いので、調査時期を上手に合わせないと、なかなか発見できないのだ。もちろん東京都では、保護対象の植物に指定されています。栽培は困難なので、採っても枯らすだけです。見つけても写真だけにして下さいね。
カタクリErythronium japonicumは世界に誇る日本の花の一つ。学名の japonicumはもちろん「日本の」と言う意味。昔はカタカゴと呼ばれ、根からは片栗粉が採られた。現在売られているカタクリ粉はジャガイモから採ったデンプン。葉や花もおいしい山菜だ。
氷河期の生き残りであるこの植物は、北に行くほど普通に見ることができるが、東京ではごく限られた所にしか残されていない。早春の一時期だけ葉と花を伸ばしあっという間に結実して、新緑が広がり林内が暗くなる頃にはもう枯れている。残りの時期は地中の球根で過ごすのだ。これは厳しい氷河期の頃に身につけた生活のサイクルを、かたくなに守り続けているためだ。
ヒロハアマナTulipa latifoliaは日本の野生のチューリップ。摘んで食べるとほのかに甘い春の山菜でもある。これも氷河期の生き残り。雑木林の手入れをしなくなると消えてしまう。アズマネザサがはびこると、カタクリと同様の短い光合性の時期を逃してしまうからだ。
これでギフチョウが生息していれば氷河期の生き残りの生物層の御三家がそろう訳だが、残念ながらいないようだ。
絶滅危惧II類(VU)
ヒロハノアマナ:Tulipa latifolia
:ユリ科:対象地域は、群馬、埼玉、山梨、岐阜、静岡、愛知、滋賀、広島、(福島、栃木、東京、三重、京都、大阪、兵庫、徳島、熊本)。見つけても栽培は困難ですから、採らないようにしましょうね。
冬眠から覚めたばかりのテングチョウが、コナラの落ち葉の上でひなたぼっこをしていた。
フォーシーズンガーデンのシンボルツリーに遊びに来た、カワラヒワのつがい。他にも、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ、キジバト、スズメ、そしてカラス、ドバトなどがやってくる。
2001’4’13~4’14,11:00~13:00に、今春新設される2つの庭園「ローズガーデン」と「フォーシーズンガーデン」が一般 公開されます。アークガーデンは「園芸を取り入れた街づくり」、「東京ふるさと大作戦」を意識し、身近で幅広い植物を都市空間に取り込んだ六本木アークヒルズ内にある7つの庭の総称です。「ローズガーデン」は通 常非公開なので、ごらんになれるチャンスはこの2日間だけです。
杉井明美さんは、皆さんもう良くご存じの園芸家・アークガーデン専任ガーデナー。庭造りは国造り。日本原産の植物で創った庭のすばらしさを、世界に向けて発信して行きたいとのこと。
ルーフガーデンは、ハーブや早春の花がまぶしい非公開の秘密の花園。皆さんだけにご覧に入れましょう。ここでは小鳥たちの食欲が、悩みの種だとか。ミカンを切って枝に刺したりしてみたものの、花や若葉の被害が後を絶たないそうだ。こんな時は餌台を造ってあげるのが、一番の解決策なんだけどねえ。
通常は非公開のローズガーデンには、「日本原産のバラ」をキーワードに「サンショウバラ」や「ツクシノイバラ」など約30種を集め、本来のバラの良さを楽しめます。とはいうものの、バラの新芽はまだ固いままだった。4月の公開に期待しよう。
日本原産の植物にこだわったフォーシーズンガーデンでは、「ズミ」や「ダンコウバイ」などの雑木や素朴な草花たち、約60種を楽しめる。マンリョウをはじめ様々な木の実も楽しめるので、図らずもビオトープ・ガーデンの機能を果 たしているのが楽しい。マンリョウを食べ散らかしていったのは、いったい誰だろう。
フォーシーズンガーデンには、こんな可憐な花たちが約30種類植えられているが、雑木とのトータルで200種を目処に、今後もさらに増やしていく予定だそうだ。日本の植生を視野に入れた庭。う~ん、ビオトープ・ガーデン田舎風ですなあ。オキナグサ、オダマキ、イカリソウなども植えられていた。
都会での借景はなんと言ってもビル。樹木の入り組んだ曲線と建築物の直線とが織りなすハーモニーは、カオスとの共存をはらんだ、新しい美学への前奏曲かな?
メインガーデンには、約70種の植物が植えられている。これは、程良く管理されているコナラ薪炭林で見られる種数をやや上回る。にもかかわらず、ここは自然とはほど遠い存在。まさに、モグラもカエルも居ない都心の空中庭園だ。まあ、それは仕方ないとしても、この人工と自然のコントラストはすばらしい。
悲観ばかりはしていられない。花壇のネモフィラに気の早い花アブがやってきた。ささやかな存在ではあるけれど、都心へと押し寄せてくる自然回復の先触れといったところですもんね。
3’14に六本木のアークガーデンにいってきました。杉井明美さんにもいろいろお話を伺うことが出来ましたので、近々UPの予定です。
今日は、松本の友人からのレポート。四賀村の福寿草はなんと50万株!長野県で一番大きな群生地だとか。「小さい河川に沿った北向きの河岸段丘に福寿草の群生地があるのだよ。 まだ雪が残っており、足元が悪いが日差しは汗ばむほど強く春を感じさせてくれ る。」とのこと。
春だって浮かれてみたけど、また寒くなっちゃったなあ。三寒四温ってやつですね。夕方風が吹いたとき、さすがに寒いなとは思ったけれど、この前ほど迫力がない。大気の中の細かい針状結晶が融けたようなとでも言いたいくらい….。
肌に突き刺さる感じが消えて、風の冷たさが気持ちよかったな。
今日は家の近くにそびえるメタセコイアの画像です。化石でしか見つかっていなかったのが、中国に生き残っているのを発見されてからというもの、生きている化石として日本に紹介されて、記念樹によく使われたっけ。
最近はそんなに人気がないですねえ。成長がやたらと早くて、よっぽど広い庭じゃないととんでもない大きさになっちゃうってことが知れ渡っちゃったから、まあ仕方ないのかも知れないですよね。「火の鳥」の羽みたいな葉っぱと、不思議に大きい檜の実みたいな果 実が僕は好きなんだけど。