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Monthly Archives: 3月 2001

春告げ花3

suzume_ume

ひんやりした大気に、凛とした梅の香りが心地よい。家から自転車で少しばかり行ったところにウメ畑があって、今日は時間帯が良かったのか、小鳥たちのお食事タイムにぶつかったようだ。

ウメの木にウグイスやメジロというのは、昔からの絵の題材になるくらい縁の深いもので、虫の少ないこの時期に彼らがせっせと授粉してくれるおかげで、梅雨時たわわになった青梅の実を収穫できるわけだ。

ところが、このごろちょっとした異変が。メジロやウグイスを差し置いて、今日はスズメたちが我が物顔。ウメの蜜を賞味している模様だった。スズメは、元々花の蜜なんかに興味を示さなかったはずなのに、やっぱり都会では食べ物が少ないからだろうか。サクラの花の蜜を食べるようになったのも比較的最近のことだが、その場合、ヒヨドリやメジロたちとは作法が違って、授粉どころか花首から食いちぎってしまうので、サクラとしては何のメリットもない。

しかし、ウメの花の場合は、メジロたちに習っておとなしく蜜をなめているようだ。花器構造の違いにもよるらしいね。サクラは萼がすぼまっていて、メジロたちのように細長いくちばしじゃないとうまく吸えないけれど、梅の花は深さがないから、スズメでも大丈夫なようだ。

こんな風にして食べ物の習慣が変わって、何万年も立つと、ガラパゴス諸島のダーウィンフィンチみたいに、くちばしの形の違うスズメが進化してくるんだろうか? どうなんだろうねえ。

春告げ花 2

fukinotou

知らぬ間に落ち葉の間からフキノトウが顔をだしていた。スミレの花を探しに行ったんだけれど、見つけられなかった。その帰り道でだ。

目立たない花だけれど、成虫で冬を越すチョウやハチたちには有り難い蜜源だ。花が終わって、ふんわりと綿毛が開くとカワラヒワやスズメたちが種を食べに来る。

もちろん、人間の好物でもあるが、ひところのグルメブームに乗じて通を自認する人たちの中には、フキノトウを生で食べると言う野蛮な行為に走った者もあったようだ。牛や馬がたま に誤って食べて、血尿が出るだけでなく、膀胱癌になったりもすると言うのに。あな恐ろし。先人の知恵を踏みにじって、当人だけでなく周りの人たちも巻き添えにするのはやめてもらいたいものだね。

とは言うものの、中毒の原因になるセネシオトキシンは、熱に弱いので、普通 に火を通して食べている分には一向に害はないので御安心を。

やっぱり、ほろ苦い春の味は良いもんだね。

春告げ花

mansaku

午後から晴れたんで、花粉でかゆい目をこすりながらの散歩の途中に見つけました。マンサクの花。全国の産地にはえ、庭園にも植えられる小低木。本州日本海側にはマルバマンサクがある。
一昨年戸倉スキー場(尾瀬の手前)の近くのダム予定地にクマタカの調査で出かけたときこの2種類が混生していて面 白かったなあ。繁殖期を避けて行ったんで、もう葉っぱしか見られなかったけれど、夜、ホトトギスが鳴いていたのを思い出す。
マンサクは、花がたわわにつき、豊年満作に通じるところからついたとか。
それにしても、クマタカがいっぱいいるところで、何でダム工事の許可が下りるのかなあ。とんでもないと思うんだけど、皆さんはどうお考えでしょうか?

蕾が顔を出す

hanamizuki_tibomi

気の早い蕾が顔を覗かせていました。今年は、あっという間に春になっちゃいましたねえ。アメリカヤマボウシ、またはハナミズキと呼ばれるこの花、実は真ん中に詰まっているのが本当の蕾たち。外側を包んでいるのは、花開いたとき花弁のように見える、苞(ほう)と呼ばれる葉の変化したものです。本当の花びらは「え、これが?」と言うほど小さくて緑色なので、よほど注意して見ないと見落としてしまいます。なんだか、ぬ くぬくとくるまれて、温かそうですよねえ。

洋蘭展

東京ドームに行って来ました。昨日は雨の中だというのに意外に混雑してて、閉場してからゆっくり写 真を撮ることにしました。今年は去年にもまして強力な脱力系?のディスプレーも見られ、たじたじでしたが、蘭そのものはやっぱりゴージャスでした。蘭は、やっぱり一輪一輪を愛でるのが良いように思うのですが、まあ、これも時代なんでしょうね。今日は、壁紙にも使えるようにちょっと大きめにしてみました。その分重たいのは、ご勘弁。